ひたいの横ジワやみけんの縦ジワには、ふつう、コラーゲンよりもボトックスがより効果的です。コラーゲンの効果と比較するとボトックスのほうが、シワがより完璧に消えるだけではなく、肌までツルツルになり、はるかにきれいになるからです。また、動きの激しいそれらの部分は、コラーゲンで治療しても、そのすぐ隣にまた新しくシワができてしまうことがありますし、効果も長くはつづきません。シワが深い場合や唇のまわりの縦ジワなどの動きの激しい部分には、コラーゲンとボトックスの併用が有効です。紙に折りジワをしっかりとつけてしまうと、完全に消すことが難しくなりますが皮膚にも同じことがいえます。折りジワを早期に治療したり、予防したりしておくことは美容上とても重要です。
私たちの体内では、脂肪の合成、分解、蓄積が絶えず行われています。体脂肪は、食物などから体内で合成され、合成された脂肪は分解されてエネルギー源になりますが、余分な脂肪は体内にたくわえられるようなしくみになっています。このような脂肪の合成、分解、蓄積は、脂肪細胞と呼ばれる細胞のなかで行われています。この1つひとつの脂肪細胞のなかには、脂肪滴という白い粒子が詰め込まれています。この脂肪滴の正体こそ、脂肪細胞のなかで合成された「中性脂肪」そのものというわけです。ところで、肥満した人の脂肪細胞を顕微鏡で観察してみると、脂肪細胞の数そのものがふえているタイプと、脂肪細胞の数はふつうの人と変わらないのに、1つひとつのサイズが大きくなっているタイプの2通りがあることがわかりました。前者は子どもの肥満に多く見られ、後者は中年太りの人に多く見られるタイプです。成長期に栄養過剰が続くと、脂肪細胞は分裂をくり返して数がどんどんふえていきます。すると、数はふえにくくなり、1つひとつの脂肪細胞が肥大してきます。問題は、成長期に太ってしまうと、脂肪細胞の数がふえてしまい、その結果、脂肪をたくわえる能力が大きくなってやせにくくなるということになります。一方、中年太りの人は、ふつうの人よりも脂肪細胞が中性脂肪をため込んで大きく膨張しています。しかし、ダイエットで体重がへれば、中性脂肪は燃焼されて風船のようにふくらんでいた脂肪細胞はすぐに縮んでしまいます。大人になってからやせるには、すでにふえてしまった脂肪細胞の数は変わらないため、その大きさを縮めることがダイエットのポイントとなります。
男の人の握りこぶし程ある、ピーマンの親分格の野菜が、さいきんスーパーにでまわりはじめた。しかも、赤、オレンジ、黄色、紫、緑に加えて、茶色、白、黒色のものまである。形は確かにピーマンだけど、正体は何で、その味は……。この野菜は「オランダパプリカ」といって、ピーマンの変異種である。一九九三年の輸入解禁以後、少しずつ日本の市場にもでまわるようになった。大半はオランダ産だがニュージーランドや韓国からも輸入されている。味は、色にもよるが果物といってもよいほど甘い。黄色のものが一番甘いが、オレンジ、赤と色づくにつれ酸味が強くなり、さわやかな味わいとなる。また、緑色のものであっても、独特のピーマン臭さがないので、ピーマン嫌いの子供でも食べやすい。栄養はどうなのだろうか。オランダパプリカはビタミンやカロチンを多く含んだ栄養豊富な食品だ。とくに、赤色のものは、ビタミンC濃度がピーマンの1・五〜二倍あり、六分の一個食べれば一日の所要量は満たされることになる。つまり、オランダパプリカ六分の一個で、キウイフルーツ一個分のビタミンCをとることができるのだ。生食できる野菜なので、ビタミンはほとんど壊れることはない。また、β1カロチン濃度はピーマンの三倍もある。これは、緑の濃いニラの三分の一にも相当する栄養価だ。値段も以前は高かったが、大量にでまわっている現在では一個二百円程度に下がっている。